米10州で1日の新規感染者が過去最多に、選挙集会で拡大も
(CNN) 米国内の10州で16日、新型コロナウイルスの新規感染者が過去最多を記録したことが分かった。
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、16日は全米で新たに計6万9100人の感染が確認された。7月29日に新規感染者7万1300人が報告されて以来、最も多い人数となった。
この日に過去最多となったのはコロラド、アイダホ、インディアナ、ミネソタ、ニューメキシコ、ノースカロライナ、ノースダコタ、ウェストバージニア、ウィスコンシン、ワイオミングの各州。
また計30以上の州で、ここ1週間の新規感染が前の週を上回った。感染は特定の地域に限らず、広範に及んでいることがうかがえる。
1日当たりの新規感染者数は先月12日に約3万4300人まで減ったものの、直近1週間の平均はそれから60%以上増加し、5万5000人を超えた。
全米各地で入院患者が増加していて、今後さらに死者も増え始める恐れがある。
新型ウイルス感染による米国の死者はこれまでに計21万9000人余り。1日当たりの死者は7月末~8月半ばの1000人余りから、現在は700人程度まで減っている。
しかし米ワシントン大学の研究チームは、これが1月半ばまでに1日当たり2300人を超え、2月1日までには計38万9000人以上となる恐れもあると指摘する。
ミネソタ州当局による接触追跡では、感染者の中にトランプ大統領が同州で先月開いた集会の参加者16人、同集会への抗議デモに参加した4人が含まれていることが分かった。
同州で最近報告された選挙関連の感染者は計28人。このうち1人が民主党大統領候補のバイデン氏の支持者集会、3人はペンス副大統領の演説会で感染したとみられている。