米国境で引き離された子ども545人、いまだ親と再会できず

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米国境警備局が中米ホンジュラスから来た父と子をメキシコとの国境付近で拘束=2018年6月12日、テキサス州ミッション/John Moore/Getty Images

米国境警備局が中米ホンジュラスから来た父と子をメキシコとの国境付近で拘束=2018年6月12日、テキサス州ミッション/John Moore/Getty Images

(CNN) 米国境管理当局によって2017~18年に家族と引き離された子どもについて、今も545人が親と再会できていないことが、20日に提出された裁判書面で明らかになった。

保護者は数百人が、子どもと離れ離れになったまま強制送還された可能性がある。

書面はトランプ政権によって離れ離れにされた家族を再開させる取り組みの一環として、米司法省と米自由人権協会(ACLU)が裁判所に提出した。

離れ離れになった家族は連邦裁判所の命令によって多数が再会を果たしたが、政府の監視機関が昨年発表した報告書によれば、当局が認めていなかった離散家族がさらに数千人いる可能性があることが分かった。

裁判所が任命した「運営委員会」はそうした家族を突き止めようと、今月20日までに子ども1030人の家族に接触を試みた。しかしそのうち545人については、離れ離れになった親に到達することはできなかった。

米国境警備局が中米ホンジュラスから来た父と子をメキシコとの国境付近で拘束=2018年6月12日、テキサス州ミッション/John Moore/Getty Images
米国境警備局が中米ホンジュラスから来た父と子をメキシコとの国境付近で拘束=2018年6月12日、テキサス州ミッション/John Moore/Getty Images

保護者のおよそ3分の2は、子どもを連れずに強制送還されたとみられる。

子どもたちは政府による拘束から解放され、ほぼ全員が支援を受けて米国内にとどまっていると思われる。

再会の取り組みは新型コロナウイルスのため一時的に中断していたが、弁護士らは離れ離れになった親の出身国で、親探しを再開した

「新型コロナ以前から家族探しは困難だったが、全員見つけるまではやめない」「中には何年も離れ離れになっていて、当時は赤ちゃんだった子どももいる」とACLUの弁護士は話している。

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