親トランプ派と反対派が衝突、逮捕者12人 米NY市
(CNN) 米ニューヨーク市内で25日、トランプ大統領を支持するグループの車列と反トランプ派のデモ隊が衝突し、捜査当局によると計12人が暴行や交通妨害の容疑で逮捕された。
ニューヨーク市警(NYPD)の報道官がCNNに語ったところによると、車列はマンハッタン中心部の5番街を通過した後、タイムズスクエアに到達したところで反トランプ派のデモ隊と対峙(たいじ)した。一部のメンバーが車から降り、デモ隊と殴り合いを始めたという。
別の捜査当局者によると、車列は「トランプ氏を支持するユダヤ人」と名乗る団体が主導。ブルックリンを出発してマンハッタンへ向かったとされる。
衝突場面のビデオには、反トランプ派が罵声(ばせい)とともに車列の旗を奪い取ったり、物を投げ付けたりする姿が映っている。
セントラルパーク付近の衝突場面では、黒人差別への抗議運動「ブラック・ライブズ・マター(BLM)」に対抗して警官の人権を主張する「ブルー・ライブズ・マター」運動の旗が車からもぎ取られ、デモ隊のメンバーに踏みつけられていた。
別のビデオでは、トランプ氏支持の旗を掲げる集団に対し、反トランプ派が道の反対側から「ニューヨークはお前たちが嫌いだ」と叫んでいる。
トランプ氏の顧問弁護士を務めるジュリアーニ元ニューヨーク市長がラジオ番組の収録を終えて5番街に出てきたところにデモ隊が罵声を浴びせ、警察に制止される場面もあった。