オバマ前大統領、トランプ氏のコロナ対応非難 「メディアの報道量に嫉妬」
ワシントン(CNN) オバマ前米大統領は27日、米フロリダ州オーランドで選挙遊説を行い、共和党候補のトランプ大統領による新型コロナウイルスへの対応を痛烈に批判した。ホワイトハウスが感染者の相次ぐ「ホットゾーン」となったのはトランプ氏に責任があると指摘したうえで、なおもウイルスを軽視する同氏の姿勢を非難した。
民主党の大統領候補、バイデン前副大統領の応援演説のため登壇したオバマ氏は「この国では22万5000人以上が亡くなった。10万を超える小企業が閉鎖に追い込まれた。フロリダ州だけで50万人の雇用が失われている」と述べた。
続けて、トランプ氏が自身の選挙集会で「人々は新型コロナに目を向けすぎている」と語ったとされることに言及。「彼はメディアが新型コロナばかり報道するので嫉妬している。初めから新型コロナにしっかり目を向けていれば、全米の感染者数が今週になって最多記録を更新することもなかっただろう」との認識を示した。
オバマ氏がフロリダ州でバイデン氏の応援演説を行うのは過去4日間で2度目。同州は大統領選の結果を左右する重要な接戦州とみられており、最近の世論調査による両者の支持率は拮抗(きっこう)している。
オバマ氏は先週、ペンシルベニア州フィラデルフィアでもバイデン氏への応援演説を行い、トランプ氏に対する厳しい批判を展開していた。