激戦州で僅差の戦い、集計の現状と見通し 米大統領選
(CNN) 3日投票の米大統領選で開票作業が続く激戦州では、共和党候補のトランプ大統領と民主党候補のバイデン前副大統領が僅差(きんさ)で争っている。CNNの予測によると、現時点で選挙人の獲得数はトランプ氏が213人、バイデン氏が253人で、当選には過半数の270人の獲得が必要となる。
各州の開票状況をまとめた。
アリゾナ州
ホッブス州務長官は5日午後、40万~45万票が未集計で、うち30万票は州都フェニックスやその近郊を含むマリコパ郡のものだと明らかにした。
マリコパ郡の集計結果は同日遅くに更新される予定。ホッブス氏は、前回公表時からどれだけ集計済みの票が増えたかはわからないと述べつつ、1日に14万票を処理した4日のペースを維持すれば、6日午前には状況がより明らかになるだろうとの見通しを示した。
トゥーソンを含むピマ郡は4万6000票が未集計。
最新の予測で、同州ではバイデン氏のリードが6万1000票ほどに縮まっている。同州の選挙人は11人。
ジョージア州
ラフェンスペルガー州務長官は、5日午後5時45分時点での未集計票が3万5000票あまりだと明らかにした。
州の当局者は先頃、サバンナを含むチャタム郡の未集計票が最も多く、アトランタを含むフルトン郡も未集計票があると述べた。チャタム郡の選管責任者は5日夕までに集計を完了する見込みだと述べた。
最新の予測で、同州ではトランプ氏のリードが3500票ほどに縮まっている。同州の選挙人は16人。
ネバダ州
約19万150票が未集計で、そのうち90%がラスベガスを含むクラーク郡のものだという。
未集計票のうち、12万3554票が郵便投票か投票所以外で行われた期日前投票で、残りの6万6596票が投票所で行われた投票日当日及び期日前投票だとしている。
そのほかに2500票の暫定票があり、6日までに承認を受ける必要がある。
クラーク郡の有権者登録の責任者によると、5日に5万1000票の集計が見込まれ、6日午前に発表予定。
同州では5日午後時点でバイデン氏が約1万1400票リードしている。
ネバダ州は全てのアクティブな登録有権者に投票用紙を郵送しており、集計待ちの票数を確定するのが難しい。投票日までの消印があれば10日までに届いた分が集計される。
同州の選挙人は6人。
ノースカロライナ州
推定開票率95%の時点で、トランプ氏は7万5000票超をリードしている。同州は来週まで新たな報告が予定されていない。
選管当局は不在者投票の希望があった11万6000票が12日午後5時までに届くかを見守っている。ただし、そのうち期日前投票や当日投票を選んだ人数は不明な状況で、票数は少なくなる可能性がある。
選管幹部は「12日か13日までノースカロライナ州の数値はごく一部の例外を除いて動かないだろう」と述べた。
同州の選挙人は15人。
ペンシルベニア州
州当局者は約34万票が未集計と明らかにした。ブックバー州務長官は5日、大部分は同日中に集計が終わるとの見通しを示した。
フィラデルフィア郡は8万5000~9万票が残っている。
同州では6日までに到着した票を集計する。ブックバー氏はトランプ陣営からの訴訟に備えて、投票日3日午後8時から6日午後5時までに到着した票を別にして集計するように指示した。
ブックバー氏は5日午後にCNNに対し、投票日後に届く票数は大きな数ではなく、選挙に非常に大きな影響を及ぼすことはないだろうとの見通しを示した。
最新の予測で、同州ではトランプ氏のリードが約6万4000票に縮まっている。同州の選挙人は20人。