バイデン氏、同盟国首脳らと電話会談 連携強化を表明
ワシントン(CNN) 米大統領選で当選を確実にしたバイデン前副大統領は10日、マクロン仏大統領やメルケル独首相ら同盟諸国の首脳と相次いで電話会談した。
バイデン氏の政権移行チームが発表したところによると、バイデン氏はマクロン、メルケル両氏のほか、自身のルーツでもあるアイルランドのマーティン首相、英国のジョンソン首相とも会談した。またカナダのトルドー首相は9日、バイデン氏に電話で祝意を伝えたと述べていた。
トランプ大統領側は今も選挙での敗北を認めず、正式な政権移行手続きは始まっていない。事情に詳しい外交当局者らによると、外国首脳らは通常の国務省ルートではなく、オバマ前政権時代の外交官らを通してバイデン氏の連絡先を入手しているという。
移行チームの発表によると、バイデン氏はこの日、全ての電話会談で新型コロナウイルス感染拡大への対応、気候変動、世界経済の回復に言及し、連携強化への決意を示した。
マクロン氏との電話ではアフリカ情勢やウクライナ、シリアの紛争問題、イラン核問題などにも取り組む姿勢を示した。マクロン氏は会談場面とみられる写真をツイッターに投稿し、「共通の優先事項」に向けて多方面で協力すると表明した。
マーティン氏は会談後、温かく友好的な対話だったとツイート。バイデン夫妻をアイルランドへ招待したことを明らかにした。
ジョンソン氏との会談は約25分間に及び、友好的な雰囲気だったとされる。
トランプ政権のポンペオ国務長官は今週から来週にかけて中東を訪問する予定だが、現地で会談する首脳らの一部はすでにバイデン氏を次期大統領と認め、祝意を表している。