米大統領選、ジョージア州は手作業で再集計へ 州務長官が発表
(CNN) 米ジョージア州の州務長官は11日、今年の大統領選の監査を行うと発表し、同州で投じられた数百万票の全てについて手作業で再集計する方針を明らかにした。同州では当選を確実にした民主党候補のバイデン前副大統領がリードしている。
共和党のラッフェンスパーガー州務長官は州都アトランタで記者会見を開き、「非常に僅差(きんさ)のため、それぞれの郡で手作業による完全な再集計が必要になる」と述べた。
ラッフェンスパーガー氏に対しては、トランプ陣営が再集計を求める圧力をかけており、ジョージア州の共和党員からも、辞任要求や選挙運営の不備を批判する声が出ている。
ジョージア州の上院選では、2議席が1月の決選投票にもつれ込むとみられる。州の共和党員の間では対立も起きており、今週初めには再選を狙う同党のレフラー、パーデュー両上院議員がラッフェンスパーガー氏の辞任を要求。「誠実で透明性のある選挙」を実現できなかったとして、証拠を示さずに同氏を批判していた。
CNNはまだジョージア州の勝者を報じていないが、現時点ではバイデン氏が1万4000票以上の差を付けてトランプ氏をリードしている。これについてラッフェンスパーガー氏は先日、再集計で逆転が起きる「可能性は低い」との見方を示していた。
今回の大統領選をめぐり、CNNはバイデン氏が当選を確実にしたと報道。ただ、トランプ氏は敗北を認めておらず、投票不正のまん延や郵便投票に関する根拠のない主張を展開している。