サンダース氏、労働長官就任に応じる意向 バイデン氏から要請あれば
(CNN) 米民主党のバーニー・サンダース上院議員は11日、大統領選で当選を確実にしたバイデン前副大統領から入閣要請があった場合、労働長官就任に応じる考えを明らかにした。
サンダース氏はCNNの番組で、「もし働く家族のために立ち上がり、闘える機会があれば、受けて立つ」と表明した。
労働長官のポストを狙っているとの見方は事実かとの質問には、「大変な苦境にあるこの国の働く家族を守るため、私にできることなら何でもしたいと思っているのは事実だ」と述べた。
そのうえで「仕事の場が上院になるか、バイデン政権になるかは分からない」「今後の展開を見ていく」としている。
CNNは10日、サンダース氏がバイデン政権での労働長官就任を目指す動きを本格化させたと報じていた。強い影響力を持つ同ポストをめぐり、労働運動の内部では駆け引きが激しさを増している。
労働運動のベテラン指導者は10日、CNNに対し、サンダース氏は複数の労働組合トップに自ら電話をかけて支援を要請したものの、反応には濃淡があったと明らかにした。米労働総同盟・産別会議(AFL―CIO)のトルムカ議長はボストンのウォルシュ市長を労働長官に推しているという。
サンダース氏は大統領選前の声明やCNNとのインタビューでは、バイデン氏のもとに進歩的な法案を送る取り組みを上院内から主導していきたいとの考えを示していた。
ただ、民主党から上院選に出馬した候補者が期待外れの結果に終わり、上院支配の行方が不透明になっていることから、サンダース氏のこうした計画は複雑化している。民主党が上院で過半数を獲得するためには、来年1月にジョージア州で行われる2つの決選投票を制することが必要になりそうだ。