住宅で火災、訪問看護師が下半身まひの患者を救おうとして死亡 米
(CNN) 米南部ルイジアナ州デルハイの住宅で火災が発生し、訪問看護の看護師が下半身まひの患者の女性を救い出そうとして死亡した。女性は心肺蘇生を受け助かった。当局が27日までに発表した。
同州消防幹部によると、23日午後6時前に火災の通報があり、地元消防局が出動。寝室から訪問看護師のグウェンドリン・セウスさん(64)と家の所有者の女性(71)を助け出し心肺蘇生を試みたが、セウスさんは助からなかった。
同幹部は「自分の命よりも患者の命を優先したセウスさんの勇気ある姿勢は見事で胸を打つ」と述べ、哀悼の意を示した。
生存者の女性が当局者に語ったところによると、セウスさんは女性の寝室に火災を知らせに行き、女性のベッドを押して部屋を出ようと何度も試みたがうまくいかなかった。その後、女性の体をベッドから降ろして窓から出そうとしたが、それがうまくいく前にセウスさんは煙を吸い倒れた。
消防隊の到着前には、近隣の住民も寝室の窓から救出しようと試みていたという。
当局によると、所有者の女性はミシシッピ州のやけど治療の専門施設に航空機で搬送された。