トランプ氏、新型コロナ経済対策法案に署名
(CNN) トランプ米大統領は27日夜、連邦政府予算案と一本化された新型コロナウイルス追加経済対策法案に署名した。複数の関係者が明らかにした。
予算の成立により、29日につなぎ予算の期限が切れ、政府機関が閉鎖に追い込まれる事態は回避される。経済対策法案に盛り込まれた救済措置も実行される見通しとなった。
事情に詳しい関係者2人がCNNに語ったところによると、トランプ氏はクリスマスイブの24日にフロリダ州の別荘で法案に署名する予定だったが、直前に中止していた。
経済対策法案は21日に上下両院で可決された。しかしトランプ氏はその翌日、修正を求めるとの動画をツイッターに投稿して側近らを驚かせた。
情報筋によると、トランプ氏からは明確な指示がないまま、24日午後7時に署名式典が計画され、別荘の一室にデスクやペンが用意された。ところが直前になって同氏の「気が変わり」、この日に署名するつもりはないとの連絡が入ったという。
トランプ氏は法案が成立した時点で、内容の詳しい説明を受けていなかったとの情報もある。修正を求める動画では、経済対策法案ではなく予算案の項目を複数取り上げて批判し、「新型ウイルスの救済策といいながら新型ウイルスとはほとんど無関係だ」などと主張していた。