米議事堂乱入で議会警察トップが辞任 警官の発砲で死者、14人を逮捕
ワシントン(CNN) トランプ米大統領の支持者が首都ワシントンの連邦議会議事堂に乱入して死者が出た事件で、議会警察のスティーブン・サンド長官が辞意を表明した。議会警察によると、サンド長官は今月16日付で辞任する。
野党民主党トップのナンシー・ペロシ下院議長は7日の記者会見でサンド長官の辞任を求め、下院警備局長が辞表提出の意向を示したと語っていた。
上院民主党トップのチャック・シューマー院内総務も、民主党が与党になった時点で上院警備局長を解任すると言明していた。
これに先立ち議会警察は、6日の暴動で死者を出すに至った経緯について説明していた。
サンド長官は、議会警察などの警官が、金属パイプなどで武装した暴徒によって攻撃されたと説明。デモ隊が議事堂の建物に侵入し、下院議員が身を潜めている議事堂へ強行進入しようとしたことから、議会警察が女性に向けて発砲したと語った。
女性は搬送先の病院で死亡が確認された。女性を銃撃した警官は休職扱いとなり、議会警察と首都警察が合同捜査を進めている。
議会警察はさらに、議事堂の南東側にパイプ爆弾と不審な車両があるとの通報を受けて対応した。「いずれの装置も危険物であり、公衆安全に多大な損害を生じさせる恐れがあったと断定した」としている。この事件については米連邦捜査局(FBI)が捜査を進めている。