バイデン氏、トランプ氏の大統領就任式の欠席を「歓迎」
(CNN) 米国のバイデン次期大統領は8日、トランプ大統領が今月20日の大統領就任式への欠席を決めたことに触れ、「彼と私が合意出来る数少ない事柄の1つだ」とこれを歓迎する考えを示した。
地元のデラウェア州ウィルミントンで開いた記者会見で述べた。「彼が姿を見せないことは良いことだ」と主張。「私の彼に対する人物観は最悪な種類以上のものとなった」とし、「彼は米国や全世界の恥であったし、大統領を務める資格はなかった」と糾弾した。
ただ、ペンス副大統領の就任式への出席については「歓迎する」と表明。政権交代のあり方に関する歴史的な前例に出来るだけこだわることは重要だと考えると述べた。
トランプ氏支持者による連邦議会議事堂への乱入事件を受け、下院の民主党議員の間ではトランプ氏の弾劾(だんがい)訴追に向けた動きが強まっている。
バイデン氏は議会による弾劾や大統領解任の必要性について触れなかったが、「もちろん、出来るだけ早く彼をホワイトハウスから追放したい」とも強調。仮に在任期間が数カ月あるのなら弾劾実現を求めたであろうとしながらも、「現段階での手っ取り早い方途は我々が20日に就任することだ」とし、就任日の前後にどのような行動が起きるかは連邦議会の判断事項だと語った。