ペロシ米下院議長、トランプ大統領の核攻撃命令を懸念 軍首脳と協議
ワシントン(CNN) 米民主党のペロシ下院議長は10日までに、トランプ大統領による核攻撃命令などが起きる事態を懸念し、米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長と協議したことを明らかにした。
下院の民主党議員宛ての書簡で述べた。議長はこの中で行動などが不安定な大統領が軍事的な敵対行動に踏み切ったり、(核ミサイルの)発射コードへのアクセスや核攻撃を命令したりするのを阻む予防措置をミリー氏と話し合ったと語った。
「錯乱した大統領に直面する状況はかつてないほど危険な段階にあり、我々は国や民主主義に対する偏向した攻撃から国民を守るためにあらゆる措置を講じなければならない」と強調した。
ペロシ氏はミリー議長と協議後、民主党幹部にトランプ氏が核攻撃を望んだ場合、予防措置が発動されるとの保証を得たと述べた。議長と幹部のやりとりに詳しい多数の関係筋が明らかにした。
また、ミリー議長の報道担当者は声明で、ペロシ氏側が議長との電話協議を求めたとし、
議長は核攻撃に絡む指揮権限についての質問に答えたと述べた。
米国では大統領のみが核兵器の配備を命じる権限を持つ。