トランプ米大統領が会見、議事堂乱入後で初 暴力非難も自身の責任は否定

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トランプ米大統領が連邦議事堂への乱入について、自らの演説が原因ではないと述べた/MANDEL NGAN/AFP/Getty Images

トランプ米大統領が連邦議事堂への乱入について、自らの演説が原因ではないと述べた/MANDEL NGAN/AFP/Getty Images

(CNN) 米国のトランプ大統領は12日、メリーランド州のアンドルー空軍基地で記者会見し、自身の支持者らが連邦議会議事堂に乱入した事件について、乱入前に自らが行った演説の内容は適切なものだったとの見方を示した。同時に、暴力行為に走ることのないよう呼び掛けた。

6日に起きた乱入事件の後、トランプ大統領が公の場で発言するのは初めて。事件当日、連邦議会の上下両院合同会議は昨年11月の米大統領選の結果を受けて行われた選挙人団投票の集計を実施していた。乱入により集計作業は中断し、乱入した女性1人や警官1人を含む5人が死亡した。

トランプ氏は事件前の集会で自身が行った演説内容について「完全に適切だった」と主張。自らに事件の責任はないとの認識を表明した。

そのうえで、昨年夏にシアトルやポートランドなどで起きた「ひどい暴動」に言及。当時の抗議行動についての有力政治家らの発言こそ「本当の問題だ」と指摘しつつ、「いかなる時も暴力は避けなくてはならない」と述べた。

トランプ氏は6日の集会で、支持者らに対し、「死ぬ気で戦え」などと呼びかけていた。一方12日の会見では、民主党やハイテク企業が自身の発言を抑え込もうとしていることについて、それ自体が暴力を引き起こしかねないと警鐘を鳴らした。

トランプ氏はこの後テキサス州に移動し、新たに建設された国境の壁の前で演説した。その中で自らを対象とした2度目の弾劾(だんがい)の試みを「魔女狩り」と非難。大統領の除外を可能にする合衆国憲法修正25条の発動については「自分には全くリスクはなく、むしろジョー・バイデン氏とバイデン政権に跳ね返ってくるだろう」と、根拠を示さずに述べた。

演説では短いながらも「平穏と平静」とを呼び掛け、「今こそ我々の国家にとって癒やしの時だ」と訴える一幕もあった。

ただこれより前、ホワイトハウスを出発する際には民主党による弾劾の試みを強く非難。「ペロシ下院議長とシューマー院内総務が手続きを継続すれば、とてつもない危険と怒りを我が国にもたらすことになると思う。私は暴力を望まない」と語っていた。

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