米コロナ禍、向こう3週間で死者9万人超える恐れ CDC予測
(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は15日までに、新型コロナウイルス感染による国内の死者が向こう3週間でさらに9万2000人増える恐れがあると予測した。
今月1日以降の2週間で、米国の感染死者数は3万8000人を超えている。
公衆衛生の専門家らはワクチン接種の実施により感染拡大の収束が視野に入ってきたとしつつ、今後も引き続き厳しい事態に直面すると繰り返し警告してきた。今回の予測はその内容を反映したものと言える。
研究者らは14日、新型コロナ感染で多数の死者が出ていることから2020年の米国民の平均余命は1年以上短縮されて77.48年になる見通しだと発表した。これは03年以降で最も短い水準。
関連する論文を執筆した南カリフォルニア大学のテレーザ・アンドラスファイ氏は、感染拡大が長期的な健康や社会経済に甚大な影響を及ぼし続けるとみられる中で、20年以降も平均余命の減少は継続する可能性があるとの見方を示した。
COVIDトラッキング・プロジェクトによると、現時点での新型コロナの入院患者数は13万300人を超えている。
ペンシルベニア州の当局者は入院患者数について、昨春のピークの倍に迫る勢いで増えていると説明。アリゾナ州の当局者も12日、州内の入院患者と集中治療室(ICU)の利用者が過去最高に達したと発表した。
米国では今月以降、新たに報告される感染者の数が300万人を突破。1日数十万人のペースで感染者が増え続けている状況だ。