バイデン米大統領、新型コロナ対策やトランプ政策覆す大統領令に署名
バイデン大統領は就任演説の中で、「全ての米国人のための大統領になる」と力を込め、昨年11月の大統領選挙で自身を支持しなかった有権者に向けて「私を支持しなかった人のためにも、支持してくれた人のためと同様、懸命に戦う」と語りかけた。
国際社会との関係については、「米国は試され、それによって強くなった。我々は同盟関係を修復し、再び世界と関わり合う。昨日の課題ではなく、今日そして明日の課題と向き合う」と述べた。
バイデン大統領は演説の中で「全ての米国人のための大統領になる」と語った/PATRICK SEMANSKY/AFP/POOL/AFP via Getty Images
さらに、米国が現在の困難を切り抜けられるかどうかは、40万人以上の命を奪った新型コロナウイルスを克服するため米国民が違いを乗り越えて団結できるかどうかにかかっていると力説。「団結について語ることは馬鹿げた幻想のように思えることは承知している。私たちを分断する力は深く、現実であることを知っている。だがそれが新しいものでないことも知っている」と述べ、「我々は互いを敵としてではなく、隣人として見ることができる。尊厳と敬意を持って互いに話すことができる。力を合わせ、怒鳴ることをやめ、熱を冷まそう。団結がなければ平和はない。恨みと憤りがあるだけだ。進歩はなく、疲労困憊(こんぱい)させる憤怒しかない。国はなく、混とん状態しかない」と訴えた。
その上で、1つの国として一致団結するよう国民に呼びかけ、「そうすれば我々は失敗しない。私が保証する」「今この時、この場所で、新しく始めよう」と語りかけた。