コロナワクチン、約6割が「いつ」「どこで」接種できるか知らず 米世論調査
(CNN) 米国民の約6割が新型コロナウイルスのワクチンについて、どこで接種したり、いつ接種できたりするのか把握していないことがわかった。カイザー・ファミリー財団の調査で明らかになった。
バイデン政権は、トランプ前大統領や前政権のチームがワクチンの配布についての枠組みをほとんど残していなかったことから、連邦政府による計画について一から始めなければならない状態となっている。
カイザー・ファミリー財団は「バイデン政権にはワクチン接種で大きな課題が残された。大部分の米国人がいつ、どこでワクチンを接種できるのかわかっていない」と指摘。その中にはすでにワクチン接種の資格がある高齢者も含まれているという。
米国人はワクチンの配布について、さまざまな感情を抱いているようだ。調査対象の半数が「いらだっている」と回答。3分の1は「困惑」を感じており、約4分の1は「怒り」を感じているという。
まだワクチン接種を受けていない「エッセンシャルワーカー」のうち、55%はどこで接種できるのか十分な情報を得ていると述べた。しかし、55%がどのタイミングで接種の資格が得られるのか十分な情報を得ていないと回答した。
ワクチン接種を受けていない医療従事者のうち21%が、いつワクチンを接種できるのか十分な情報を得てないと答えた。
調査では、黒人やヒスパニック、低所得層の成人が最も情報を得ていないグループであることがわかった。少なくとも6割がワクチン接種の場所について十分な情報を得ていないと述べたほか、少なくとも3分の2がいつ接種できるのかについて十分な情報を得ていないと答えた。
世論調査は1月11日から18日にかけて1563人の成人に話を聞いた。