ロペスオブラドール大統領が新型コロナ陽性、執務は続行 メキシコ
(CNN) メキシコのロペスオブラドール大統領は24日夜、新型コロナウイルス感染の検査で陽性判定を受けたことを明らかにした。症状は軽く、執務を続行するとしている。
ロペスオブラドール氏はツイッターの公式アカウント上で陽性の結果を公表し、「症状は軽いがすでに治療を受けている」と書き込んだ。
そのうえで、国立宮殿の大統領官邸から執務を続けると表明。25日には予定通り、ロシア製の新型ウイルスワクチン「スプートニクV」の供給をめぐってプーチン大統領との電話会談に臨む意向を示した。
毎朝の定例会見はサンチェスコルデロ内相が代わりを務めるという。
メキシコは新型ウイルスの感染者が100万人以上確認された世界17カ国のうちのひとつ。全国の新規感染者や死者は昨年10月から急増し、最近は感染拡大が始まってから最多のレベルに達している。
特に感染者の多い首都メキシコ市では、30施設近い公立病院がすでに満床となり、ほかの病院でも病床がひっ迫している。同市や北側のメキシコ州の感染警戒レベルは、昨年12月から最高の「赤」に引き上げられた。
ロペスオブラドール氏はめったにマスクを着けず、感染拡大への対応に批判が集まっていた。同国は世界の主要国の中で特に検査率が低く、検査料が高くて受けられないというケースも多い。