バイデン米大統領、新型コロナ対策の入国制限を再導入 トランプ氏の解除令撤回
ワシントン(CNN) 米国のバイデン大統領は24日、新型コロナウイルス対策の一環として、ブラジルや欧州から米国に入国する外国人を対象とした入国制限を再導入する。ホワイトハウス当局者がCNNに確認した。
対象となる国はブラジル、アイルランド、英国および欧州の大半。さらに、南アフリカへ最近渡航した旅行者にも対象を拡大する。
この1週間前にトランプ前大統領は、こうした国からの入国制限を今月26日付で解除する大統領令に署名していた。
これに対してバイデン政権移行チームはこの時点で、入国制限を解除しない方針を表明していた。
全米で症例数が増え続ける中、バイデン政権は新型コロナウイルスに関するトランプ前大統領の政策を覆す取り組みを続けている。
バイデン大統領は就任翌日の21日、自身の戦略は「政治ではなく科学に基づく」と言明、ワクチン供給態勢の強化や、米国への入国者に対して陰性証明を求めるといった新型コロナ関連の大統領令に次々と署名していた。
トランプ氏の大統領令で制限解除の対象とされていた国の多くは、米国からの入国者に対して陰性証明を義務付けるなどの措置を講じている。