昨年コロナ感染のトランプ氏、人工呼吸器装着も検討される容体だった
(CNN) 昨年10月に新型コロナウイルスに感染したトランプ前大統領が、陽性と判定された後に容体が悪化して、人工呼吸器の装着が検討される状態になったと関係者に話していたことが分かった。
CNNは昨年10月、トランプ氏がウォルター・リード米軍医療センターに搬送された時点で呼吸困難の症状があり、酸素吸入を受けていたと伝えた。
主治医だったショーン・コンリー医師は当時、トランプ氏の酸素吸入について質問され、「今現在は酸素を付けていない」などとはぐらかしていた。
米紙ニューヨーク・タイムズの11日の報道によると、トランプ氏の肺には浸潤(しんじゅん)も見つかった。これは肺に炎症が起きて液体や細菌がたまる症状で、急性の症例の兆候だった可能性がある。
酸素濃度は80台に低下したとも同紙は伝えている。当時、コンリー医師は記者団にあいまいな説明を繰り返し、酸素濃度が回復した後になって「80台前半」まで低下したことはなかったと語っていた。
首席補佐官だったマーク・メドウズ氏はコンリー医師の記者会見後に記者団を集め、非公式に「大統領の過去24時間のバイタルサインは非常に憂慮すべき状態にある。今後48時間の治療が決定的になる。今のところ完全回復に向けた明らかな途上にはない」と説明していた。