米女子体操のゲダート元監督が遺体で発見、自殺 性犯罪で訴追後
(CNN) 米ミシガン州の司法長官は25日、2012年五輪で米女子体操チームの監督を務めたジョン・ゲダート容疑者(63)が自殺し、同日遺体で見つかったとの報告を受けたことを明らかにした。容疑者は複数の若手選手への虐待に絡み24の重罪で訴追されていた。
司法長官の事務所によると、ゲダート容疑者の罪状には人身売買や犯罪的性行為、虚偽供述が含まれる。容疑者は25日午後に出頭して罪状認否に臨む予定だった。
司法長官は声明で、「ジョン・ゲダートが自殺し、きょう午後に遺体で見つかったとの通知が私の事務所に寄せられた。全関係者にとって悲劇的な事件は悲劇的な終わりを迎えた」と述べた。
米女子体操のジョン・ゲダート元監督が遺体で発見された/Robert Deutsch/USA TODAY Sports
CNNは司法長官の事務所にさらなるコメントを求めている。ゲダート容疑者の弁護士にもコメントを求めたものの、現時点で回答はない。
ゲダート容疑者はミシガン州にある著名な体操クラブ「ツイスターズ・ジムナスティックス・クラブ」の元オーナー。同クラブを巡っては、実刑判決を受けた米国体操協会元チームドクターのラリー・ナサル受刑者が、若い女性選手の性的虐待の場に使用したことを認めていた。同クラブはその後売却され、改称している。
司法長官によると、ゲダート容疑者は指導を受けにきた若い選手に暴力をふるったりだましたり、威圧したりした。被害者は負傷中も競技を強制されたほか、性的暴行を含む心と体の虐待を受け、摂食障害や自殺未遂、自傷行為などに苦しんでいるという。
CNNが入手した訴追請求状の写しによると、犯行は2008年から16年まで続いたとされる。