米国防総省、トランスジェンダー入隊禁止の指針を撤廃
(CNN) 米国防総省は3月31日、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの入隊を禁じたトランプ前政権の指針を撤廃すると発表した。バイデン大統領は1月の就任直後に署名した大統領令で指針の撤廃を指示しており、60日間にわたる再検討が進められていた。
国防総省は2つの指針を更新したとし、トランスジェンダーが入隊しやすくなったほか、従軍中は医療についても利用しやすくなる。4月30日に施行され、軍隊内の差別からもトランスジェンダーを保護するという。
改定された指針では性自認に基づく差別を禁止するほか、2016年時の当初の指針を復活させる。
バイデン大統領は1月、大統領令への署名前に、トランスジェンダーの入隊禁止などの指針の撤廃は、これまでの司令官や国防長官が支持していた立場への復帰を意味すると指摘。「わたしがすることは、すべての資格のある米国人が制服を着て国のために仕えるようにすることだ」と述べていた。