ジョージ・フロイドさん死亡事件、元警官に3つの罪状すべてで有罪評決
約3週間に及んだ公判で、ミネソタ州の検察は陪審員に対して再三、「自分の目を信じ」、上記の動画を頼りに判断するよう要請した。
一方、弁護側は証人7人を召喚したものの、ショービン被告は自己負罪拒否特権を定めた憲法修正第5条を援用して証言を行わなかった。
弁護士はショービン被告による実力行使について適切なものだったと主張し、被告は現場に居合わせた人の敵対的な姿勢に注意をそらされたとの見方を示した。またフロイドさんの死因については、被告の行動ではなくフェンタニルやメタンフェタミンといった薬物の使用、警官に対する抵抗、心臓の基礎疾患が死につながったと主張した。
量刑は8週間後に言い渡される。最高刑は第2級殺人で禁錮40年、第3級殺人で禁錮25年、第2級過失致死で禁錮10年となる。ただ、同州の量刑ガイドラインでは殺人罪の各罪状に対して約12年半、過失致死では約4年の目安を示している。