バイデン氏が初の施政方針演説、5つのポイント
無視できない新型コロナ
新型コロナ流行が演説の主要な部分を占めたのは不思議ではない。バイデン氏が今直面している最大の単一の課題であり、政権の命運を握る課題と側近も認識している。
だが、28日の演説はその話をしなくても、一目見れば危機が続いていることがわかった。所狭しと議員が座っている風景はなく、ファーストレディーのボックスにはゲストがいなかった。バイデン氏の後ろに座る副大統領と議長はマスクを着けていた。議場での拍手も小さな劇場で社交辞令的に叩いているように聞こえた。
バイデン氏は新型コロナ流行の今後については楽観的な見方を示した。「史上最悪級の流行に対してこの100日間で成し遂げた進展は、米国史上最もすばらしい調達の実現の一つとなった」と政権の対応を自賛した。
ただ、ワクチン接種に後ろ向きな市民に対する懸念も隠さなかった。ワクチン接種を十分な人数が受けなかった場合、社会全体での免疫達成ができないという最悪のシナリオを政権の保健当局者は恐れている。
バイデン氏は「ワクチンを受けに行ってほしい」と国民に呼びかけた。