認知症の73歳女性を乱暴に逮捕、ボディーカメラ映像見て笑う 警官4人休職に 米
逮捕を執行したホップ氏は補佐したジャラリ氏とこぶしを突き合わせ、「うまくいったと思う」と発言。その後ジャラリ氏は映像が「生放送のよう」と述べ、別の休職対象の警官が「ボディーカメラのショーだ」と続けた。ジャラリ氏が「ボディーカメラを見るのは大好き。一日中見ていられる」とも述べている。
こうした会話はガーナーさんの留置室から3メートルの距離で行われた。訴状によると、ガーナーさんは病院に搬送されるまで2時間半その部屋に留置され、「介護士を配置したり、慰めや助けになったり、落ち着かせたりしようとする人はいなかった。家族に状況を伝えようともしなかった」という。
家族はガーナーさんが警察に動物のように扱われ、精神的に打ちのめされているとの声明を発表。「自立心があり、幸せで屈託なく、外に出るのが大好きだった彼女が、今は恐れを抱き、人を信用せず、身を隠すようになった」と述べた。
地方検事はガーナーさんに対する訴追を取り下げた。その後家族は過剰な実力の行使があったとして民事訴訟を起こした。提訴は4月14日にしたが、警察の映像公開を受けて、負傷を知りながら治療を拒否した警官2人を加えた警官5人と市を相手取る形に訴状を修正した。
地方検事は本件の調査を要求。「映像での発言は非常に懸念されるものだ」として、訴追を念頭に発言を検討すると述べた。連邦検事や連邦捜査局(FBI)も調査を支援するという。