認知症の73歳女性を乱暴に逮捕、ボディーカメラ映像見て笑う 警官4人休職に 米
(CNN) 米コロラド州の警察官が認知症を患う73歳の女性を乱暴に逮捕しけがを負わせた件で、新たに警官3人が休職扱いになったことがわかった。
4月25日に提出された訴状によると、カレン・ガーナーさんは昨年6月、ウォルマートの店舗で13.88ドル相当の商品を持ったまま店を出たところで逮捕された。通報を受けて駆け付けた警官はその際、ガーナーさんに上腕骨の骨折、肩の脱臼、手首のねんざのけがを負わせた。
逮捕を執行したオースティン・ホップ氏は休職扱いになった。逮捕に関与したもう1人の警官、ダリア・ジャラリ氏は職務に復帰していた。
カレン・ガーナーさんは腕の骨を折るなどのけがを負った/Loveland Police/Life & Liberty Law Office
だが4月28日、ラブランド市の市政担当官は、ジャラリ氏やその当時の上司など3人が新たに休職扱いになっていると明らかにした。その前には、ガーナーさん逮捕時のボディーカメラの記録映像を見て笑い声を上げる3人の警官の映像が公開されていた。
同担当官は「訴訟やビデオ映像に起因する懸念に迅速に対応するためあらゆる手を尽くす」「精神疾患をもつ市民への対応やアルツハイマー病や認知症の認識について義務的訓練を今後行う」と述べた。
警官がボディーカメラの記録を見ている様子は、ガーナーさんを逮捕した直後のラブランド警察署内で撮影されていた。