NY市とLAの公立学校、新学期から対面授業を全面再開
(CNN) 米国のニューヨーク市とロサンゼルスの公立学校区が24日、それぞれ秋からの新学期には対面授業を全面的に再開すると発表した。
両学校区は米国内で最大級の規模。いずれも新型コロナウイルス感染拡大の沈静化を受け、週5日の対面授業を再開する。
ニューヨークのデブラシオ市長はニュース専門局MSNBCとのインタビューで、ワクチンの普及と感染者の減少、念入りな保健対策により、9月13日からの新学期には教室での授業が可能になると説明した。
対面授業に不安がある保護者らは6月以降、教室を訪問して清掃や換気などの予防策を確認できるという。
同氏はまた、疾病対策センター(CDC)が学校再開の指針として生徒間の距離確保などを求めていることについて、順守は可能だと述べる一方、新学期までに指針が更新される可能性も高いと指摘した。
ニューヨーク市のポーター教育長は24日の会見で、再開後もマスク着用を義務付けると述べた。
同市は新学期以降、遠隔授業を提供しない方針。これに対して市教員連盟の責任者は、医療上の重い問題を抱える少数の児童生徒のために遠隔授業の選択肢を残す必要があると主張した。
ロサンゼルスでは通常授業の再開後、午後6時までの放課後プログラムも提供される。登校が困難な場合や希望しない場合は、遠隔授業を選ぶこともできる。
校内でのマスク着用については、今のところ義務付ける方向だが、ワクチンの普及状況などをみて修正する可能性もあるとしている。