米西部で「ヒートドーム」発達、記録的熱波に 4千万人に警戒呼びかけ
その原因は、ヒートドームと呼ばれる巨大な高気圧が米西部の上空で急速に発達したことにある。晴れて長時間日光が照り付けた影響も重なり、今週の気温は例年を大幅に超えて上昇した。
勢力の強い高気圧は雨雲も寄せ付けず、干ばつを長引かせる原因となっている。
記録的な干ばつが続く中、ミード湖の水位は過去最低に低下、ネバダ州ラフリンの気温は今週、1994年6月29日に観測された史上最高のカ氏125度(セ氏約52度)に近づいている。16~20日にかけてのラフリンの最高気温は120~122度に達する見通し。平年であればこの時期の平均は106度にとどまる。
カ氏100度台の気温は北部のアイダホ州やモンタナ州でも観測されている。モンタナ州ビリングスの15日の最高気温は6月の気温としては過去最高に匹敵する105度(セ氏約40度)に上昇。1日の平均でも記録的な暑さを観測した。
ネバダ州ラスベガス市の16日午後の気温は116度に達する見通しで、これまでの最高だった117度に迫っている。気温がここまで上昇したのは1937年に観測を初めて以来、わずか4回のみだった。