スターバックス、容器の持ち込み再開へ 米
ニューヨーク(CNN Business) コーヒーチェーン世界大手の米スターバックスが今月22日から新型コロナウイルスの感染拡大によって停止していた容器の持ち込みを米国の直営店で再開する。
スターバックスは新型コロナウイルスの流行前は利用者に対して再利用可能な容器の持ち込みを促していた。しかし、スターバックスは2020年3月、新型コロナウイルスを理由に、このプログラムを全世界で停止した。スターバックスは国際市場で段階的にこのプログラムの再開を進めていたが、米国でも再開の準備が整った。ただし、これまでとは一部変更がある。
新型コロナウイルスの流行前は店員が容器の目に見える汚れを飲料を入れる前にきれいにしていた。しかし、今後はきれいな容器だけを受け付けることになるほか、容器に触ることもしない。その代わり、客はより大型のセラミック製のマグカップの中に自身の容器を入れる。店員は客の容器ではなくマグカップの取っ手を保持する。飲料を注ぎ終えたら、客が自分の容器を取り出す。マグカップに入らない容器はトレーに乗せる。
スターバックスはここ数年、環境にやさしい使い捨てカップの開発や再利用可能な容器を利用する客を増やすことで廃棄物の削減に取り組んでいる。
こうした取り組みは難しくもある。使い捨てのカップを入手して飲み終えたら捨てるほうが、自分の容器を持参することを覚えていたりするよりはるかに簡単だからだ。しかし、スターバックスがこうした選択しを提供しない場合、環境問題に敏感な顧客を競争相手に奪われる恐れが出てくる。こうした考えはだんだんと一般的になっており、バーガーキングやマクドナルドも再利用可能な容器を試験運用している。