米北西部を襲う熱波、異常気象は未踏の領域に
ペンシルベニア州立大学のマイケル・マン氏は、気候変動の影響で熱波は強まり、頻度が増していると述べ、「地球が温暖化すれば、極端な熱波が増える」と解説。異常気象は未踏の領域に入りつつあると予想する。
米東部のニューヨークやボストン、フィラデルフィアでも、4000万人以上に対して熱波への警戒が呼びかけられている。オレゴン州やワシントン州ほど極端な暑さにはならないまでも、北東部でも記録的な暑さを観測する可能性がある。7月1日には気温は下がる見通しだ。
熱波が続く中、熱中症による死者が増える恐れもある。ポートランドがあるマルトノマ郡では25~27日にかけ、熱波に関連して患者が医療機関で救急治療を受けた件数は少なくとも43件に上った。例年のこの時期であれば、熱波による受診は1~2人にとどまるという。