米北西部を襲う熱波、異常気象は未踏の領域に
(CNN) 太平洋に面した米北西部が、まだ7月にもならないうちから異常な熱波に見舞われている。
オレゴン州ポートランドに住むブリー・オズウェルさん(44)は、気温がカ氏100度(セ氏約38度)を突破する中で、毛布やタオルをかき集めて窓に張り付け、日光をさえぎった。
ポートランドで育ったオズウェルさんは、例年のように発生する山火事や熱波などの異常気象に対し、「まるでロックダウン(都市封鎖)みたいだけれど、マスクの着用やワクチン接種では解決できない」「いつまでも続くみたいで恐ろしい」と不安そうな様子だった。
例年であれば1年で最も暑くなるのは7月だが、ポートランドの気温は既に3日連続で史上最高を記録した。ワシントン州シアトルでも27日に史上最高を観測。カナダのブリテュッシュコロンビア州リットンの27日と28日の気温も平年を大幅に上回り、史上最高を更新した。