変異株の感染拡大に懸念、再びマスク着用の勧告も 米国
(CNN) 米国のほぼ全ての州で、感染力の強い新型コロナウイルスの「デルタ」と呼ばれる変異株が拡散し、感染の急拡大に対して専門家が懸念を強めている。
米疾病対策センター(CDC)所長は、デルタ株が米国で主流になるとの見通しを示した。米国民の半数は、まだワクチン接種を完了していない。新学期が始まり、ワクチン接種年齢に達していない子どもたちが学校に戻る秋には流行が再燃する恐れもあると専門家は危惧する。
米カリフォルニア州ロサンゼルス郡は、デルタ株の急拡大を受けて再びマスクに関する勧告を出し、ワクチン接種状況を問わず、屋内の公共の場では自主的にマスクを着用するよう促した。この措置は「デルタ株がどのように、どんな人に広まっているのかがもっとよく分かるまで」必要だとしている。
米ファイザーとビオンテックが共同開発したワクチンは、2回目の接種から2週間たった時点で、デルタ株による感染症の症状に対して88%の有効性が示されている。1回しか接種していない場合、予防効果は大幅に低くなる。