離陸前に飛び降りた乗客、操縦室侵入を図った罪で起訴 米LA
(CNN) 米ロサンゼルス国際空港で先週、離陸前の国内線旅客機から飛び降りて負傷した乗客が、その前に操縦室へ侵入しようとした行為により、連邦法上の業務妨害罪に問われている。
起訴状などによると、メキシコ国籍のルイス・アントニオ・ビクトリア・ドミンゲス被告(33)は25日、空港のゲートから滑走路へ向かっていたソルトレークシティー行きの機内で突然、操縦室に駆け寄ってドアをたたき、進入禁止区域に入ろうとした。
被告はさらに、非常口を一部開けて緊急脱出用のスライドを展開させた。乗客の1人が止めようとしたのを振り切って飛び出したが、スライドに乗れずに転落し、空港警察に拘束された。片脚を骨折し、病院で手術を受けたという。
被告は今週中に出廷する予定。乗員に対する業務妨害で有罪となれば、最大で禁錮20年の刑が言い渡される。
連邦航空局(FAA)は先日、旅客機内で乗客が起こしたトラブルの報告が相次ぎ、今年すでに3000件を超えたと発表していた。