トランプ氏一族企業とCFO、15年に及ぶ脱税などで起訴
捜査は同社が保険会社や資金の貸し手を欺いたかどうかなど広範な範囲に及んでいたが、この数カ月は報酬以外の便益の提供に範囲を絞った。特にワイセルバーグ被告が焦点となった。
脱税事件に詳しい弁護士は、こうした便益関連だけで検察が起訴に踏み切るのは珍しいと言及する。検察は裁判所に対し、召喚状に従わないなど捜査中の同社の対応を批判し「責任を問われるべき会社としてこれ以上にない明確な例だ」と説明した。
今回の起訴で、ワイセルバーグ被告に対しトランプ氏やその会社に対する広範な捜査で協力するよう求める圧力が高まる可能性がある。この数カ月間、検察は被告に協力を求めていたが拒否されていた。
ニューヨーク州の元連邦検事、レベッカ・リシグリアーノ氏は、起訴状にあるのは昔からある詐欺だと指摘。ワイセルバーグ被告に対し、長年仕えた上司に歯向かうよう強力な圧力を掛けるのが目的だろうと述べた。