米集合住宅崩落、郡長が残存部分の解体承認 死者は22人に
(CNN) 米フロリダ州マイアミデード郡のダニエラ・レビン・カバ郡長は2日、先月24日に一部が崩落したサーフサイドの集合住宅について、残存する部分の取り壊しを承認したと明らかにした。解体作業の実施までにはまだ数週間かかる見通しだとしている。
カバ氏は、現在当局者らが既存のがれきへの影響を検証し、解体に向けて最適なスケジュールを確定している段階だと説明。「解体は技術者らの助言に基づいて進められることになる」「数週間はかかる公算が大きい」と述べた。
解体はすべての遺体を回収するのを待ってから行うのかと問われたカバ氏は、「捜索の徹底に努めているが、同時に建物自体が一定のリスクをもたらしていることも把握している。そうしたことのバランスを取らなくてはならない」と回答した。
カバ氏は記者団に対し、2日にがれきの中から新たに2人の遺体を回収したことを明らかにした。ここまでの死者は22人、行方不明者は126人だという。
1日夜の捜索では、地元マイアミの消防士の7歳になる娘の遺体も見つかっていた。
建物の不安定な状態や、現地がハリケーンの進路に当たっていることなど、捜索は新たな困難に直面している。