米集合住宅崩壊、4日にも残存部分解体 熱帯暴風雨の接近前に
(CNN) 米フロリダ州マイアミデード郡の当局者によると、先月24日に一部が崩壊したコンドミニアムの残存部分が4日中にも取り壊される見通しとなった。
郡トップのダニエラ・レビン・カバ氏は3日夜の記者会見で、捜索チームが同日午後4時に作業をいったん中止し、現地調査中の技術者チームからの指示を待っていると報告。残存部分の状況を調べたうえで、安全が確認された区域のがれきでは作業を再開すると述べた。
同氏は残存部分の解体時期を明言しなかったが、当局者らによると、地中海を西進中の熱帯暴風雨「エルサ」が接近する前の4日中にも取り壊される可能性がある。
残存部分については、構造的に不安定で崩壊の兆候があり、エルサが接近すれば崩壊の可能性はさらに高まって捜索チームや近隣住民が危険にさらされるとの懸念が指摘されていた。
レビン・カバ氏は2日に取り壊しを承認したが、作業は数週間先になるとの見通しを示していた。同氏によると、当局者らは当初、エルサの到達前に解体するのは困難と考えていたが、2日深夜に専門家から前倒しは可能との意見を聴き、方針を変更した。
同氏によれば、解体作業の影響はごく限られた区域にとどまるとみられ、近隣住民の退避は予定されていない。
崩壊現場ではこれまでに24人の死亡が確認され、121人が今も安否不明となっている。