近隣住民に差別的な暴言、男を逮捕 米ニュージャージー州
(CNN) 米ニュージャージー州南部の町マウントローレルの住宅地で、近隣に住む黒人住民らに差別的な暴言を浴びせた男が逮捕され、6日に出廷した。
地元警察によると、エドワード・カグニー・マシューズ容疑者(45)は、嫌がらせや差別に基づく威嚇行為、不法侵入の罪に問われている。暴言を吐く場面の動画はSNS上で拡散した。
調べによると、マシューズ容疑者は今月2日、近くに住む黒人女性の玄関前で、インターホンのカメラに向かって笑いながらわいせつなポーズを取ったり、「サル」などの侮辱的な言葉を口走ったりした。
この女性は警察に、マシューズ容疑者からこの数カ月、差別的な暴言を浴びせられてきたと訴えた。同容疑者には女性を威嚇し、この地域から追放しようという意図があったとされる。
同容疑者はこの日、別の家でも近隣住民らと口論になり、過去に黒人住民を追い出したことがあるなどと発言した。相手の男性につばを吐きかけるなどして挑発する場面もあった。町内会長を務める黒人男性の妻は、自宅に侵入されそうになったと話している。口論の終盤を撮影した動画もSNSに投稿された。
マシューズ容疑者は5日、逮捕前にCNN提携局とのインタビューで「酒に酔っていた」などと弁明した。自宅から連行される際に、集まった群衆からびんなどを投げ付けられる光景が報じられた。