プール周辺で65人が体調不良、原因は化学薬品 米テキサス州
(CNN) 米テキサス州ヒューストン近郊にある水上公園の一角で17日午後、約65人が体調不良を訴え、消防当局によると26人が病院へ搬送された。地元当局者らは化学薬品による中毒との見方を示した。
地元ハリス郡のヒダルゴ判事が現場前の記者会見で発表したところによると、子ども用プールの周辺でまず監視員が体調に異変を感じ、その場にいた人々が相次いで症状を訴えた。
保健当局は正確な状況が判明するまでの間、公園を閉鎖するよう指示した。
消防当局の責任者は「現時点で分かっているのは約30~35%の硫酸と10~13%の漂白剤が混合した化学物質ということだけだ」と述べた。
同責任者によると、大半の人が主に呼吸困難を訴えた。最も症状が重かった3歳の女児は小児専門病院へ運ばれた。容体は安定しているという。妊娠中の女性が搬送中に陣痛を訴えていたとの情報もある。
搬送を断った39人については、園外へ出る前にはしご車のホースを使って全身に水をかけ、目を洗浄した。
ヒダルゴ氏は、現場で体調不良が相次いだ時の測定値や、直後に採取されたサンプルはいずれも法規制の範囲内だったと指摘。だからこそ心配だと語り、「現行の手順では健康と安全を確保できないことがはっきりした」と強調した。
当局が先月29日に実施した公園の点検で、問題は見つかっていなかったという。