米カリフォルニア州、州職員と医療従事者にワクチン義務付けへ
(CNN) 米カリフォルニア州のニューサム知事は26日、州の職員と医療従事者全員に対して、新型コロナウイルスワクチンの接種または定期的な検査を義務付けるとの方針を明らかにした。
当局者らによると、州の職員全員に来月2日以降、接種証明カードまたは州保健当局が発行する証明コードの提示を求める。接種を受けていない職員は週に少なくとも1回検査を受け、医療用の高性能マスク「N95」を常時着用することが義務付けられる。
医療従事者で未接種の場合は来月9日以降、検査を週2回以上受ける必要がある。
米退役軍人省とニューヨーク市もこの日、職員を対象に同様の指示を出した。
ニューサム氏は声明で「未接種者のパンデミック」が起きているとの認識を示し、新型ウイルスのデルタ株から住民を守るために新たな対策が必要だと説明。「われわれが州内最大規模の雇用主として模範を示す」と述べ、地方当局や民間業者にも同様の対応を促した。
同氏はさらに「ワクチンは安全だ。私たちの家族、どうしても接種を受けられない人々や子どもたちを守り、経済を守る。ワクチンこそがパンデミックを終わらせる方法だ」と強調した。
カリフォルニア州では検査の陽性率が25日の時点で5.3%と、先月経済活動を再開した時の0.7%を大きく上回った。
ガーリー厚生長官によると、10万人あたりの感染者数は現在、ワクチン接種済みのグループが2人、未接種のグループが14人と、7倍の開きが出ている。