警官2人逮捕、取り押さえた容疑者に暴行の疑い 「見下げ果てた行為」 米コロラド州
(CNN) 米コロラド州オーロラ警察の警官2人が、容疑者を逮捕する際に暴力を振るったなどとして、暴行などの容疑で逮捕された。警察トップは「見下げ果てた行為」と非難している。
逮捕されたのは警察官のジョン・レイモンド・ハウバート容疑者(39)とフランシーン・アン・マルティネス容疑者(40)。今月23日に起きた事件の一部始終を警察のボディーカメラがとらえていた。
ハウバート容疑者は第1級暴行未遂や第2級暴行、脅迫、抑圧、不法行為などの疑いがもたれている。弁護士によると、容疑を否認しているという。
マルティネス容疑者は、介入を怠り、力の行使を報告しなかったとして軽罪に問われている。
裁判所によれば、2人とも現在は保釈されている。
オーロラ警察によると、内部調査が終わるまで、マルティネス容疑者は有給、ハウバート容疑者は無給で休職扱いとなった。
オーロラ警察のバネッサ・ウィルソン署長が27日の記者会見で行った説明によると、逮捕された警官2人は不法侵入の通報を受けて出動し、男性3人が自転車の近くに座っているのを発見。氏名を確認したところ、3人とも逮捕状が出ていることが分かった。
ボディーカメラの映像には、男性3人のうち2人が逃走する様子が映っている。
警官たちは残る1人を取り押さえようとして、男性警官が何度もこの男性を殴りつけた。
男性は警官に銃を突きつけられた状態で、何度も「オレは何もやってない」「息ができない」「殺す気か」と叫んでいた。頭にはこぶができ、血が流れていた。
ボディーカメラの装着は新しい州法で義務付けられている。ウィルソン署長は「カメラが見下げ果てた行為をとらえた」と語った。