家賃滞納で立ち退きの危機、3児の母に1900万円近い寄付
(CNN) 米ネバダ州ラスベガスのアパートに幼い娘3人と暮らす女性が、家賃滞納で立ち退きの危機にあるとCNNが報じてから24時間のうちに、母子の苦境を知った2700人以上から総額17万2000ドル(約1875万円)を超える寄付が集まった。
CNNは2日に放送した番組で、連邦政府が導入していた家賃滞納者の立ち退き猶予措置が7月末で失効した問題を取り上げ、ダシャ・ケリーさん(32)の声を紹介した。
ケリーさんはカジノのディーラーとして働いていたが、昨年パンデミックでカジノが閉鎖され、家賃が払えなくなった。
米シンクタンク、予算・政策優先事項センター(CBPP)によると、ケリーさんのような家賃滞納者は全米で1100万人を超える。
8歳、6歳、5歳の娘たちを抱えて途方に暮れていたケリーさんは、2日夜に資金調達サイト「ゴーファンドミー」で目標額2000ドルの募金を立ち上げた。
ケリーさんは3日、アパートに残されたソファから、娘たちとともに再び画面に登場。集まった募金の額を知らされ、「皆さん一人ひとりに心から感謝を伝えたい」「まだ信じられない」と涙をぬぐった。
「たくさんの希望をもらった。同じ状況にいる次の人を助けられるように、必ずベストを尽くしたい」とも語った。
米疾病対策センター(CDC)はこの日、新型コロナウイルスの感染率が高い地域を対象に、10月3日までの新たな立ち退き猶予措置を発表した。