米サンディエゴの生徒や家族20人あまり、訪問先のアフガンで身動き取れず
(CNN) 米カリフォルニア州サンディエゴからアフガニスタンを訪れていた児童・生徒やその家族20人あまりが同国で足止めされ、空港にも到達できなくなっている。学校区や米下院議員の関係者がCNNに明らかにした。
同州カホンバレーユニオン学区広報のハワード・シェン氏によると、アフガニスタンから脱出できなくなっている同学区の6家族は、親類に会うために渡航していた。シェン氏は「現時点で我々にできることはほとんどない」「少なくとも連絡は取っている」と話す。
少なくとも1家族は無事に米国に帰国したという。この家族は子どもが5人で、うち4人が同学区に通う。
同学区は移民や難民の人口が多く、アフガニスタン系とイラク系が大部分を占める。同学区は6家族が米国に帰国できるよう、ダレル・アイサ米下院議員に助けを求めた。
同議員広報のジョナサン・ウィルコックス氏によれば、複数の米国人については居場所が把握できており、継続的に連絡を取り合っているという。
ウィルコックス氏は「彼らはおびえていて、カブール地区で足止めされ、身動きできなくなっている」「これまでのところ、空港には到達できていない。大統領や報道官はこうしたことは起きないと言っていたのに、それは大きな間違いだった」と述べている。
米国務省のアントニー・ブリンケン長官は25日、米国人約1500人がアフガン国内に残っている可能性があることを明らかにした。避難のペースはここ数日で加速しているが、カブールの空港周辺の治安に関してバイデン政権は懸念を強めている。
「ほかにも全く同じ状況に置かれたカリフォルニア州の住民がいると信じるに足る理由がある」とウィルコックス氏は述べ、「これは現実だ」と強調した。