買い物帰りの黒人男性が取り押さえられ死亡、警官3人と救急隊員2人を起訴 米
抗議デモやオンライン署名嘆願に突き動かされてジャレド・ポリス州知事は昨年、事件の再審査を行うと表明。ワイザー司法長官が特別検察官に任命され、今年1月に大陪審による捜査が始まった。
マクレーンさんの母シェニーン・マクレーンさんはCNNの電話取材に対し、起訴の報に胸がいっぱいになって涙を流したと語った。父のラウェイン・モズリーさんは弁護士を通じ、「どんなことをしても息子は戻ってこない。それでも息子を殺した者たちがようやく罪に問われることに感謝する」との談話を発表した。
市の規定に従って、重罪で起訴された警官や消防士は直ちに無給の休職処分となる。
事件が起きたのは19年8月24日。起訴状によると、目出し帽をかぶった人物がいるとの通報を受けて出動した警官が、コンビニで買い物をして徒歩で帰宅途中のマクレーンさんを発見した。
警官がマクレーンさんを取り押さえようとしてもみ合いになり、警官は2度にわたってマクレーンさんの首に後ろから腕を回して締め付け、脳への血流をさえぎる行為を行ったとされる。マクレーンさんは一時的に意識を失ったが、意識が戻ると抵抗を続けた。