免許も講習も不要、市民が公の場で銃の携帯可能に 米テキサス州
テキサス州のグレッグ・アボット知事は今年6月、同法が「ローンスター(テキサス)州に自由を浸透させた」と宣言して法案を成立させた。これに先立ち州下院は、民主党や銃規制推進派の反対を押し切って、賛成82、反対62で法案を通過させていた。
記者会見を行う米テキサス州知事のグレッグ・アボット氏=6月8日、米テキサス州オースティン/Montinique Monroe/Getty Images
ダラス警察のエディー・ガルシア署長は、市民が公然と銃を持ち歩くようになったことで、「銃を持つ善人と銃を持つ悪人」を警官が見分けるのが難しくなっていると危惧する。
テキサス州の新法に基づき銃を携帯できるのは21歳以上の住民で、重罪や暴行、ドメスティックバイオレンス、テロなどの前歴がある人物などは除外される。同法の施行以前は、免許を持つ住民のみが拳銃の携帯を認められ、講習を修了して筆記試験や実技試験に合格することが条件とされていた。
他にも5州が今年に入って銃の携帯を認める法案を通過させている。