米民主党本部付近に白人至上主義の刃物男、重罪で起訴も無罪を主張
(CNN) 米首都ワシントンの民主党全国委員会(DNC)本部の近くで13日、なたなどの刃物をトラックに積んでいた男が逮捕され、危険な武器を持ち歩いた重罪で14日に起訴された。現場で警官らに対し、非白人や性的少数者への差別発言を繰り返したことも明らかになった。
警察によれば、ドナルド・クレイグヘッド被告のトラックの車体にはネオナチのシンボルが描かれていた。
調べによると、車内で見つかったのは刃渡り約53センチのなたと、約19センチの狩猟用ナイフ。被告は護身用だと主張したという。
被告は14日に初出廷し、無罪を主張した。裁判で有罪となれば、最大で禁錮5年の刑を言い渡される。判事は次回公判まで拘置を継続するよう指示した。
この日に開示された法廷文書によると、被告は警官らに「褐色人種が白人に危害を加えているというのに、どうして私の車を止めるのか」と迫り、中南米系の著作家に対する反同性愛発言や、米同時多発テロの責任は性的少数者にあるとの主張を口走った。車には「ほかのやつらには死を。白人パワー」という言葉が手書きされていた。
被告は調べに対し、過激派団体には所属していないと話したが、当時着ていたシャツには極右過激派集団「ブーガルー・ボーイズ」のマークがあった。