新型コロナの死亡率、ワクチン接種率で4倍の差 米
(CNN) 米国での新型コロナウイルス感染症による過去1週間の平均死亡率は、ワクチン接種率が最も低い10州と最も高い10州を比較すると、最も低い10州が最も高い10州の4倍超となっていることがわかった。CNNが米ジョンズ・ホプキンス大学と米疾病対策センター(CDC)のデータを分析した。
ワクチン接種率が最も低い州では、住民10万人あたり約8人が過去1週間、新型コロナウイルスによって死亡した。ワクチン接種率が最も高い10州は住民10万人あたりの死者数は約2人にとどまった。
ワクチン接種率が低い州は入院率も高かった。
保健福祉省の直近のデータによれば、ワクチン接種率が最も低い10州では平均で10万人あたり39人が新型コロナウイルスによって入院している。ワクチン接種率が最も高い10州の同14人と比べると約3倍近い数字となっている。
ワクチン接種率が最も低い州はワクチン接種を終えた人の割合は住民の45%未満となっている。これには、アラバマをはじめ、アーカンソー、ジョージア、アイダホ、ルイジアナ、ミシシッピ、ノースダコタ、テネシー、ウェストバージニア、ワイオミングの各州が含まれる。
新型コロナウイルスワクチンの目標は重症化や死亡を防ぐことにあるが、ワクチン接種率が高い州は新規感染件数も少なくなる傾向にある。しかし、感染件数については、入院や死亡ほど大きな差はない。
ジョンズ・ホプキンス大学によれば、ワクチン接種率が最も低い10州では、過去1週間の新規感染件数は平均して10万人あたり約463件。ワクチン接種率が最も高い10州では同約209件だった。
ワクチン接種率が最も高い州はワクチン接種を終えた人の割合は住民の62%超となっている。これには、コネティカット、メーン、メリーランド、マサチューセッツ、ニュージャージー、ニューメキシコ、ニューヨーク、ロードアイランド、バーモント、ワシントンの各州が含まれる。