油にまみれた水鳥が犠牲に、野生生物への影響懸念 米カリフォルニア州原油流出

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保護されたミユビシギの状態を調べる魚類野生生物局の職員/Ringo H.W. Chiu/AP

保護されたミユビシギの状態を調べる魚類野生生物局の職員/Ringo H.W. Chiu/AP

保護活動は鳥類を優先して行っている。ジッカーディ所長は「鳥類は体温が高く、海洋環境で羽毛をドライスーツのように使って体温を維持している。体が汚れたら、できるだけ早く温まろうとして上陸する」と説明する。

イルカなどの海洋生物については、沖合で活動している回収作業員に見つけてもらえる可能性があるとした。ジッカーディ氏によると、イルカなどの哺乳類は、鳥類に比べて油の影響を受けにくいという。

ただ、海洋哺乳類に対する長期的な影響については、判断できるだけの情報がないと同氏は指摘。「長期的な影響については、10年以上前に起きたディープウォーター・ホライズンの原油流出による影響のことがある程度分かり始めたばかりだ」と解説する。

2020年の調査によると、この流出から10年たった時点で数千匹の魚に原油汚染が見つかった。当時、メキシコ湾には何百万ガロンもの油が87日間にわたって流出していた。

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