米国の野生生物23種、絶滅宣言を予定

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ハシジロキツツキの剥製(はくせい)の標本/Auscape/Universal Images Group via Getty Images

ハシジロキツツキの剥製(はくせい)の標本/Auscape/Universal Images Group via Getty Images

(CNN) 米魚類野生生物局は29日、ハシジロキツツキなど、鳥類・魚介類を含む野生生物23種の絶滅を宣言して絶滅危惧種リストから除外する予定だと明らかにした。

同局は「今日リスト除外が提起された種にとって、絶滅の危機に瀕(ひん)する種の保存に関する法律による保護は遅すぎた。ほとんどが掲載の時点で絶滅か実質上絶滅、もしくは急激な減少の状況にあった」と述べた。

除外リストにはムナグロアメリカムシクイと呼ばれる鳥類や淡水魚2種、貝類8種、さらにハワイなど太平洋の島々の生物11種も含まれている。

同局は、「個々の状況はまた、人間の活動が生息地の減少や乱開発、侵略種の導入や疾病をもたらすことで、いかに種の減少や絶滅を促してしまうのかを明らかにしている。気候変動の強まる影響がこうした脅威や相互作用をさらに悪化させることが予測される」と指摘した。

ハーランド内務長官は同日の声明で、個々の種の絶滅にはさまざまな個別の要因が絡んでいた一方、「話は基本的に同じであり、人間が生息地を大幅に変えてしまい、手遅れになる前にその軌道を究極的に変えるための十分な手を尽くせなかった、または尽くさなかった」と説明した。

さらに同長官は、一連の種の絶滅は人類が絶滅を防ぎ、生物の多様性を保護する行動を取るための「警鐘」となり得ると指摘。

「気候変動と自然環境の喪失は、さらに多くの種を瀬戸際へと追い込んでおり、米国の野生生物を守るために今こそ前向きで協調的、かつ想像力に富んだ努力を奮い起こす時だ」と述べた。

今回絶滅の宣言が予定される種は数十年目撃例がないため、絶滅種に含まれることに対して専門家からの驚きはほとんどない。

23種をリストから除外する提案は12月末までパブリックコメントを実施し意見を募る。

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