米NY警官組合委員長が辞任、FBIの捜索後
(CNN) 米ニューヨーク市警で2番目に規模の大きい警察官組合SBAの委員長が5日夕、辞任した。これに先立ち、米連邦捜査局(FBI)は同日、組合本部と委員長の自宅を家宅捜索していた。CNNが入手した複数の関係者からの書簡で明らかになった。
ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長は5日の記者会見で、マンハッタン南部にある警察官組合SBAの本部が家宅捜索を受けたことを確認。「FBIが行っている捜査に関連してSBAの本部を捜索したと聞いている。現時点でそれ以上の詳細は分かっていない」とした。
関係者によれば、FBIはニューヨーク州ポートワシントンにある住居の家宅捜索も行った。公的記録によると、この住宅は過激な発言で知られるSBAのエドワード・マリンズ委員長の自宅だった。
SBAの理事会が組合員に送った書簡によると、「この問題の深刻さとその結果の不確実性」を理由に、捜査を受けたマリンズ委員長に辞任するよう要請したという。
FBI広報は「継続中の捜査に関連して法執行活動を行っている」と述べ、それ以上のコメントは避けている。
マンハッタンの米連邦検察広報もコメントを避けた。
ポートワシントン警察のロバート・デル・ムロ署長は、FBIが捜索を行う場合はその地域を管轄する警察に連絡があるのが普通だが、今回の捜索については連絡を受けていなかったと説明。「今回の捜索に我々は加わっておらず、知らされてもいなかった」と話している。