錨でパイプライン破損か、海上や海岸で回収作業続く 米カリフォルニア州原油流出
ハンティントンビーチには以前「サーフシティーUSA」の看板が設置されていたが、4日には「ビーチはオープン、海と沿岸は閉鎖」という新しい看板が設置された。
海岸では防護服姿の作業員が油塊を回収し、住民がその合間を縫って犬を散歩させたりしていた。
渡り鳥の生息地があるサンタアナ川の河口付近も油膜に覆われ、防護服姿の作業員が湿原の生態系を守る活動を続けていた。
カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は4日、非常事態を宣言した。
流出範囲はハンティントンビーチからラグーナビーチに及び、風や潮流に乗ってさらに南下が予想される。
現場では5日午前までに約4800ガロンの原油が回収され、流出を食い止めるために約3500メートルのオイルフェンスが設置された。
生態系への深刻な影響も懸念される。保護団体によると、これまでに8羽の鳥が回収され、このうちカッショクペリカン1羽は翼のけがのために安楽死させられた。